https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021700827&g=spo
2020年02月17日17時15分
インタビューに答える日本サッカー協会の小川佳実審判委員長=14日、東京都文京区
J1で今季から導入されるビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)について、日本サッカー協会の小川佳実審判委員長に話を聞いた。
―導入の経緯は。
欧州の主要リーグ、アジアでもオーストラリアや韓国などが始め、VARが世界の主流になっている。日本代表であれ、Jリーグを代表するクラブであれ、世界で活躍するとなったときに、選手のために必ず取り込まないといけない。そこが導入の一番のポイント。
―審判の準備状況は。
ユースレベルでは研修を重ねてきたが、Jリーグレベルになると(プレースピードなど)また違う。ある意味でぶっつけ本番のところもある。
―VARが使われる場面は。
微妙なコンタクトが続くのがサッカー。VARは得点、PK、退場、(反則などの)人間違いの場面に限られ、ほとんど全ての人が、明白な間違いというものだけに介入する。ほとんど全てとは10人中9人まで。8人では微妙ですよね。だから微妙という場面は、VARの選択肢に入らない。
―想定される課題。
VARで怖いのは、スロー映像を見ると反則に見えてくる。何度も見るのは駄目。あとは「ほとんど全ての人が」というラインを審判の中で一律に保てるか。毎週チェックして、幅を狭められるようにフィードバックしていく。だから、VARがあるからミスがないとは絶対に言えない。VARはあくまでもアシスタント。
―審判に求めるもの。
VARが入っても、大切なのはピッチ上の4人のレフェリング。テクノロジーが入って、人の力が落ちたら逆行する。最も美しいのはVARが介入しないこと。それを目指さないといけない。
2020年02月17日17時15分
インタビューに答える日本サッカー協会の小川佳実審判委員長=14日、東京都文京区
J1で今季から導入されるビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)について、日本サッカー協会の小川佳実審判委員長に話を聞いた。
―導入の経緯は。
欧州の主要リーグ、アジアでもオーストラリアや韓国などが始め、VARが世界の主流になっている。日本代表であれ、Jリーグを代表するクラブであれ、世界で活躍するとなったときに、選手のために必ず取り込まないといけない。そこが導入の一番のポイント。
―審判の準備状況は。
ユースレベルでは研修を重ねてきたが、Jリーグレベルになると(プレースピードなど)また違う。ある意味でぶっつけ本番のところもある。
―VARが使われる場面は。
微妙なコンタクトが続くのがサッカー。VARは得点、PK、退場、(反則などの)人間違いの場面に限られ、ほとんど全ての人が、明白な間違いというものだけに介入する。ほとんど全てとは10人中9人まで。8人では微妙ですよね。だから微妙という場面は、VARの選択肢に入らない。
―想定される課題。
VARで怖いのは、スロー映像を見ると反則に見えてくる。何度も見るのは駄目。あとは「ほとんど全ての人が」というラインを審判の中で一律に保てるか。毎週チェックして、幅を狭められるようにフィードバックしていく。だから、VARがあるからミスがないとは絶対に言えない。VARはあくまでもアシスタント。
―審判に求めるもの。
VARが入っても、大切なのはピッチ上の4人のレフェリング。テクノロジーが入って、人の力が落ちたら逆行する。最も美しいのはVARが介入しないこと。それを目指さないといけない。